デザインというと、見栄えを意識したものに思えるかもしれません。また、どれも同じ構成や内容に見えるため陳腐化してきているのでは?という声も聞かれます。
ですが本当にそうでしょうか。実際には、他と差別化してもっと効果を生むためにできることがたくさんあります。
今回は、その点制作の際に心掛けてることを紹介させてください。
訪問者の使い勝手を重視したデザイン設計
ユーザーが快適に使えるサイトを制作するためには、ある程度自分もその業界やクライアントについて詳しくなる必要があります。
そのために、同業者へのヒアリングや調査を行います。そうすることで、クライアントの他との明確な違いや特徴をよく知ることができます。
ユーザーがどんな情報を求めているか、なにを解決してほしいと思っているのか、お金を払ってでも知りたい情報とはなにかなど、大まかに理解できたところで、ユーザーの知りたいことをまとめたコンテンツを用意することができます。
メインビジュアル
メインビジュアルで何屋さんかわかるようにする必要があります。
抽象的なメインビジュアルはカッコよくオシャレに見えますが、これをやってもいいのは、大手企業さんやブランドなど、すでに名の知れたところに限られるかもしれません。
一般的なサイトでは、一瞬でなにをするところなのか具体的に伝える方がユーザーにとって親切であり、信用につながるはずです。
例えば、数値を使って伝えることができます。
スピード短納期→当日見積もり3時間で発送
精密部品加工が強みです→0.005mmの加工精度
など、人によって受け取り方が分かれる伝え方をするのではなく、数字を使って事実を明確に具体的に伝えることができます。
カルーセルの2枚目以降はほとんど見られないため、クリックで誘導したい情報は、カルーセルの下にバナーやコンテンツを設けることができます。
CTA
CTAのボタンの上に「簡単ワンステップ」「今なら初月無料」など、訴求ポイントを一緒におくことで、ユーザーの背中を押してコンバージョンにつながりやすくなります。
ボタンは全ページ同じだとスルーされてしまいますので、実際の接客と同じように、サイトも文脈に合わせて誘導するボタンの文言を調整することができます。
カテゴリやメニュー
ハンバーガーメニューを使用すると、整理されたシンプルなサイトにすることができるかも知れません。
しかし、クリックされなければ最悪見られない可能性もあります。そうならないように、本当にみてほしい情報は隠さないようにします。
コンテンツとして大きく並べるなどできるでしょう。
性別、価格、カラーなど、選択肢を選んでもらうものも最初から全て表示し、チェックを入れたらすぐに絞り込み検索して目的の商品を見つけやすくしてあげる。という方法も最近の主流になっています。
ECサイト
検索窓で目的の商品を探す方も多いでしょう。その場合、ユーザーによってはうまくワードチョイスできないということがあるかもしれません。
「商品名 キーワード」「どのメーカーをお探しですか?」など、プレースホルダーを表記してあげることによってもサポートできます。
また、検索窓の下に人気のキーワードのタグなどを置いてあげることもできるかもしれません。
サイトの訪問活用体験を心地よくする
フォーム
フォームの入力ミスが少なくなるように、プレースホルダーを使ったり、必須や任意項目をわかりやすく表記したりして、フォームから離脱しないようにできます。
また、タップするだけの項目を一番上におき、その後は入力が簡単な項目から順に並べていくことで、最後まで入力して送信してもらいやすくなります。最初から「問い合わせ内容」などの重いものにしてしまうと、めんどくさいからいいや。と離脱につながってしまいます。
よく、メルマガ購読のチェックボックスに最初からチェックが入っていることがありますが、ユーザーが気づかずに送信した後にメルマガを受信すると不信感につながるため、デフォルトではチェックを外しておくことが懸命でしょう。
ゴールデンルートを設計する
どのページにでも飛べるようにすることは必要ではありますが、ある程度のルートを整えてあげて、ユーザーの目的を確実に果たせるよう案内してあげなければなりません。
サイト内で迷子にならないように、水族館のようにルートを設けてあげることができます。
まとめ
サイトはオーダーメイド品のようなものなので、細部までこだわって、ある意味世界に一つの構成とデザインに仕上げることができます。
私たちが普段なにげなくみているサイトでも、デザインや構成の一つ一つに制作者たちの工夫が詰まっていると考えると、なかなか面白いですね。