2024年11月13日に、ウェブサイト管理システム「WordPress」がメジャーアップデートを迎え、6.7がリリースされました。
アップデート内容をレビューしましたので、現場で活用できる点をまとめてみます。
01|メタボックスがスクロール可能に!
地味にうれしい機能の一つが、記事編集画面における「メタボックス」の表示領域を調整できる機能です。WordPressを使っている方はご存知かもしれませんが、ブロックエディタでは記事編集画面の「下」に「メタボックス」、SEO情報やカスタムフィールドの設定ボックスが並んできます。しかし、編集記事内容が少なかったり、または多かったりするとこのメタボックスエリアが邪魔になってくることがあります。
今回、このエリアの表示領域を増減できるバーがつき、このバーをドラッグすることで隠したり表示させたりができるようになりました。編集エリアとメタボックスを同時に表示できるので、使いやすいです。
これでガリガリスクロールしてメタボックスを探したりしなくて良いですね。
02|iPhone撮影写真を変換なしで利用できるように
iPhoneをはじめApple製品は、写真撮影をした際にHEIC形式(High Efficiency Image Format / 高効率画像形式)で保存するようデフォルトで設定されています。いわゆる「JPEG」ではないので、使うアプリやツールによっては変換をしなければならないのですが、WordPress6.7からはこの変換作業なしで読み込んでくれるようになりました。
画像をアップロードすると、元画像は残したまま自動的にJPEG画像に変換されます。
画像ブロックに複数の画像を選択して一気にドロップし、「ギャラリーブロック」に変換することができるようになりました。
03|編集画面でズームアウトしたプレビューが可能に
記事編集画面において、画面右上に「ズーム」ボタンが登場しました。ここをクリックすると、編集画面がグッと引き、ページ全体を俯瞰できます。
全体的な流れを見たり、ブロックの位置を見直したりすることに便利です。
04|データビューのアップデート
WordPressは、6.5から「パターン」という機能が追加されています。そのパターンを一覧で見ることができるのですが、この「見え方」をカスタマイズできるようになりました。
「パターン」は、WordPressの投稿内でのコンテンツの見せ方のパターン、雛形をあらかじめ作っておき、活用できるという機能です。オウンドメディアなどで、見せ方をこだわっている方は使いこなしおられるかもしれません。
そのパターンが多くなってくると探しにくいかもしれませんが、そのパターン一覧の探し方、見え方を編集できるようになっています。各パーツの詳細情報、編集履歴等もみられるようになっています。
その他、
- グループブロックに影がつけられるように
- リストブロックの各項目に色をつけられるように
- 新しいデフォルトテーマTwenty-Fiveが登場
- このテーマでは用意されているパターン機能が70に増加
- フォントプリセットなども設定可能
などなど機能拡充がされています。
これによって、使わなくて済むプラグインが出てきたり、または干渉するテーマの書き方があったりすることもあるので、ぜひぜひアップデートの際は検証しつつ使ってみましょう。
わたしたち制作者・メンテナンス側も、新機能を使いこなすアイデアや提案を行っていきたいと思います。