COLUMN/

Apple Watchと過ごした3週間のインプレッション

2015年4月発売のApple Watch、先日届きました!鳴り物入りと言われていますが、iMacしかり、iPhoneしかり、MacBook Airしかり、開眼させられてきたAppleファンとしては初動に加わらなければいけません。

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それでも初回ロットで買うべきかどうか悩んでしまったおかげで、オンライン注文した時は到着は6月との表記。おかげでレビューを日々眺めつつ期待と不安を膨らませていましたが、予定より2週間早く届きました。

とどいた直後はブログにまとめることに間に合わなかったのですが、数週間過ごしてみての感想を書いてみます。

ステンレススチール製+スポーツバンドにした理由

今回注文したのは「42mmステンレススチールケースとブラックスポーツバンド」モデルです。

まず、一台でいろんな生活の場面に合わせたかったこと。そのために今後他のバンドを組み合わせた時、しっくりくるモデルはApple Watch Sportでなく、スタンダードなステンレススチールと決めました。

また日々ロードバイクやジョギングなどのエクササイズをこまめに行うので、エラストマーのバンドにしました。

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外出用にミラネーゼループのバンドがかっこいいかなあと考えています。こんなTPOを考えられるのも、Apple Watchのアドバンテージのひとつでしょう。

エラストマースポーツバンドの付け心地

スポーツバンドはSとMの2種類のサイズがついてきますが、少し短いSをつけています。

腕につける際、少し遊びがあるくらいがちょうど良いようです。しかしエクササイズのときは汗でずれて腕から外されたと認識しロックモードになるため、穴をひとつ狭めぴったりと巻くようにしています。

ゴム独特のべたついた感じもなく、前評判通り快適です。

エラストマーバンドにしたもうひとつの理由は、キーボードタイピング時に、バンドが当たるストレスがなさそうだから。

以前金属の腕時計を常用していましたが、特にMacBookを使っている時、カチカチ当たって傷が気になり、仕事時は外していました。すると使う機会が限られほどなくタイミングを選ぶことに。

スポーツバンドなら、この心配は全くありませんでした。まったく気にせずに、違和感を感じずに1日過ごしています。

iPhoneの通知センターを独立させた存在。しかし仕立て上げ方次第で文句ない体験に

僕は常時iPhoneはマナーモードにしており、しかもバイブをオフにして、通知があった際はライトが点滅するような設定にしています。

そうするようになったのは、バイブですら「今」を邪魔する存在になり得たからです。しかしその分、折に触れてまとめて通知センターをチェックしたり、「×」で消したりといった作業は増えていきました。

Apple Watchがあると、その通知が手元に届くようになります。iPhoneのバイブとは異なる、ブブッと軽い振動。しかし振動音もないし、たぶん手首という場所の触覚具合だからでしょう、何かあったと分かるには十分な感じです。

そして画面を見ると、時計の上に小さな赤い丸点が。下にスライドして通知を確認します。

iPhoneの通知センターを見なくなった

当然ですが、Apple Watchで通知を見なくなりました。一週間ぶりくらいに、そういえばiPhoneの通知センター前は見ていたな、という感じです。

Apple Watchアプリ開発者の意見を見ると、Apple Watchは通知機能が役割のほとんどを占めていて、処理はiPhone側で行っているようです。

ただ単に「お知らせをリアルタイムで受け取る」というシンプルな機能を、そしてiPhoneでストレスフルだった動作を、ここまでしなやかな「体験」としてあしらってしまう、これが今回のMagicなんだと思います。

買って体験してみてわかった、Apple Watchの役割

靴にしろ、食器にしろ、わずかな使い心地が左右する、ということはよくあります。

Appleの新しい製品を試してみると、あ、実はこんなところにストレスや違和感を感じていたんだ、と気づかされる発見が多々あります。それも写真やメディアでは伝わらない箇所で。

それを感じたくて、楽しみたくて入手していると言っても過言じゃないかもしれない。

そんな意味でApple Watchの存在は、情報社会との付き合い方です。

iPhoneがでてから、人は情報にコントロールされるようになってきました。

日常生活で腕時計で時間をちょっと見るような感覚とタイミングくらいのとき、そういった通知を知る、情報との付き合い方はそれくらいでいいんだ、と感じさせられます。

もっと有意義なことに時間を使おう、と。

人がそこまで意志が弱い存在、というのも事実なわけです。

Apple Watchを買うとよいのは、どんな人?

魅力を感じる人はもう買ってるとは思うのですが、ずばりいって、腕時計ほしいなと思う人です(笑。

腕時計も必需品ではなく、いまやケータイで時間確認をする人が多いとはいえ、いちいちカバンやポケットからそれだけのために出して確認するのは億劫で、というタイプの人にはぜひお勧めしたいと思います。

時間の確認プラスのAppleならではのおもてなしに、ぜひ驚いてほしいところです。

Appleファンとしては、投資家ではないのでそんな市場を席巻し駆逐するような存在ではなく、オルタナティヴとして受け入れられ、次第に世界に影響を与えるようなくらいであるほうが楽しみです。

さて、時計プラスアルファの存在としてのApple Watchの各機能についてはまた次回描いてみたいと思います。

 

Yossio Nagata
Web Director / designer

沖縄県与那原町在住。ICT企業のウェブ部門担当、事業会社のインハウスデザイナーを経験。2012年より独立し、企業のウェブ制作、運用を専門に展開。 ロードバイクと山とコーヒーにこだわりを持つ。