COLUMN/

困っていることはないですか?何かできることありますか?

タイトルの問いかけをはじめに使ったのは、いつかディレクションしていたチームのとあるメンバーへだ。

初めてのチームであったこともあるし、ちょっと進行が鈍り始めていた頃だったかもしれない。
しかしそう問いかけると、相手から今まで尋ねてくれなかったようなことが返ってきた。
すると何か、相手との関係が変わったような気がした。
一本、線を越えられたような気がした。

プライドが高い人なら、反応でわかる。
わたしは大丈夫。
しかしそんな人でない場合、そう問いかけると、自分が相手のことを気遣っていて、そしてへりくだる姿勢と伝わるので、応対が柔らかくなる。

願いを返してくれたなら、受け止めてできる限りはやってみよう。
だいたい、そういった返答はこちらが可能な範囲でのものが多い。
もちろん自分でできないことを抱え込んでしまっては良くない。
困っていることを聞いて、うん、やっぱりできないなと思ったら丁寧に断ることができる。
一度聞いときながら断ると気分を害してしまう気がするが、真摯な気持ちで聞いてみたのが前提にあるから、関係がマイナスになることは少ない。

人に頼りにくいもの。
つよがりが身を守っていることもあるし、日本人の場合共存よりも自立が求められる文化でもある。

それでも、「どうしようかな」「聞きたいんだけどな」と感じていることもある(自分がそうだからだ)。
みんな最初の一歩が一番難しい。
その一歩が踏み出しやすいような、そんなワードがまだまだあると思う。

Yossio Nagata
Web Director / designer

沖縄県与那原町在住。ICT企業のウェブ部門担当、事業会社のインハウスデザイナーを経験。2012年より独立し、企業のウェブ制作、運用を専門に展開。 ロードバイクと山とコーヒーにこだわりを持つ。