PCに向かう作業をしている人は、その合間や息抜きにコーヒーをたしなむ人も少なくないでしょう。
僕もその一人、そしてインスタントではなく豆からのコーヒーを楽しみたいタイプのやつです。
さて少し前にどこかの紹介で見かけた、こだわりのコーヒーが定期的に届くというコーヒー定期便サービス「カワクラ」に申し込みを行いました。
サービススタートのため限定20名のみということで、春先の三ヶ月間、月に一度定期的に届くというサービス。
運営会社などを調べてみると、クオリティあるUX設計やアプリ開発を行なっているところのようで、そういったチームのプロデュースするコーヒーサービスということで何割増か楽しみです。
実はその前は、おなじくコーヒー定期便サービス「コーヒー365」というサービスを1年ほど使っていました。
月毎に世界中の異なるコーヒー豆が届くというサービス。品質もよく満足していたのですがあえなくサービス終了となり、変わるコーヒーショップを探していたところでした。
初回のテイスティングセットが到着しました
初回版はテイスティングセットは焙煎度が4種類に分かれており、その好みをメールで知らせると、その好みに合わせた焙煎度のコーヒーを次回から届けてくれるというもの。
先週はじめあたりにこの初回版が届きました。
100gずつ、光遮断の袋に詰められたコーヒー豆たち。それぞれの焙煎度に応じたカラーのステッカーもその質感を高めます。
同梱されたガイドブックもまた可愛らしく、コーヒーの特長や飲み方について語っていました。デザイナーさんがいい仕事をしています。
この焙煎度のガイドブックなどからもコーヒーへのこだわりがあることがよく分かります。
例えば豆の選定について次のような一文があります。
「ひとまず、産地はおいておいて、好みの焼き加減を選びましょう。」
寿司だって、素材や鮮度も大事ですが、あのシンプルな構成の貫に込められた寿司職人の経験と機知の技術が味を左右するわけです。
スタバやコーヒーばかでなかろうと、産地で基本コーヒーを選ぶことが慣例となっていて、でも本来、素材も大事だけど調理の仕方次第だということを改めて考えさせられました。
また保存方法については次のような記述が。
コーヒー豆の味を育てるとは
焼きたてのコーヒーは味が薄くぼやけていて、煙の味がするので、決しておいしいものとは言えません。焙煎した日から、5日目、10日目、20日目とともに眠っていた味が、起きては産まれ、産まれては消えていきます。是非、常温保存にてお楽しみください。
コーヒー豆も鮮度が大事、との固定観念があったので、できる限り光や空気の影響を受けないよう、冷蔵保存していました。
ウイスキーを愛でるかのように、日々環境の影響を適度に受けながら毎日変わる味を楽しむ、というコンセプトは、よくコーヒーを知っている焙煎人こその言葉だと思います。
さて実際の風味は
楽しみにしていたのは、4種並べてのテイスティングです。普段わざわざ時間を作ってする機会のないことです。
4種ともに共通するのは、パルプのような、カカオのような、生き生きとした香りでした。それぞれの豆は焙煎度によって明らかに色や照り、挽いた時の柔からさが異なっていました。
味は主にその濃さがよく表れていて、確かにここに好みが表れてくるのではと思います。どれも後味の酸味はほど良く、残り香も味わえます。
深焼き、中深焼きはパンチある、カカオ率高いチョコレートのようなうっとりとした時間を楽しめます。
浅焼きはストレートの紅茶のようですっきりしており、濃いタイプが苦手な人にはいいかもしれません。
今回は「中焼き」という種類を、わたしは定期便として選びました。香りに伴う甘さ、舌に残るまろやかさが好みに合い、ずっと飲める味です。
コーヒー「カワクラ」
コーヒーでも酒でも、アートでもそうですが、こだわりが一般の度合いを越えると大変クセが強くなり、それがまた愛着を抱かせつつも近づける人が少なくなっていきます。
そしてそのレベルが上がっていくと、表現できる(理解できる)コトバもまたシンプルにまたは難しくなっていくものかもしれません。
しかしその絶妙に美味いラインを引き出す焙煎人のオオヤさんやプロデューサーのこだわり、大事にしたいと思います。
ということで、もし次回募集の機会がありましたら、コーヒーを楽しんでみたい方はぜひお申し込みください。
今回は限定募集という形でしたが、メールでのフォローも自動返信的なものではなく、顔の見える運営という印象を受けました。長く続けて頂きたいと応援しています。