AI専用機として人気のMac miniの需要から在庫が少なくなることを見越して、またM5の登場のタイミングでは円安動向から価格アップするであろうことを想定して、Apple Mac mini M4 Proを購入しました。

Web制作・運用業務のメインとして、Apple M1 Mac miniをしばらく使ってきました。
このM1、AppleオリジナルのCPUのデビューは、まるでハードディスク→SSDへのシフトのような、段違いの速度と快適性で久々のセンセーショナルだったことを覚えています。
時をずらして同じM1のMacbook Air、M3のMacbook Airも導入しましたが、もはやノートパソコンは消耗品とは言えないくらい信頼性も耐久性も上がっていて、購入サイクルや利用方法も変わってきました。
ちなみに、一番はじめに買ったMacは、アイコニックな首振りディスプレイのついた、iMac G4でした。
業務スタック
Web制作・運用では「重い処理を一発回す」というより、複数のアプリを常時立ち上げ、細かい作業を並行する時間が長いです。
環境は以下の通りです。
- 外部ディスプレイ:2枚(27インチ 4K(3840×2160)×2枚)
- ブラウザ:Chromeで10〜12タブ、Safariでも同程度
- タブにはGoogleスプレッドシートなど、重いWebアプリも含む
- 常駐アプリ:
- Notion / Figma
- Chatwork(アプリ)/ Teams(アプリ)/ Slack 等コミュニケーションツール
- 標準メール / Things / メモ帳
- Dropbox / iCloud / Google drive
- Claude など
- 制作系:Photoshop / Illustrator(必要に応じて起動)
いわゆる「タブ100枚」ではありませんが、チャット・ドキュメント・デザイン・ブラウザを同時に抱えた状態が普通です。
このタイプの使い方は、ピーク性能よりも「混雑耐性」が重要になります。
M1 Mac miniでの課題
私が日常で気になっていたのは、主に次のような症状です。
- アプリ切替やウィンドウ操作で、わずかな引っかかりが出る
- スプレッドシートなど重いWebアプリを触っていると、反応が鈍くなる瞬間がある
- FigmaやAdobe系を併用しているときに、全体が重く感じるタイミングがある
一つひとつは致命的ではないのですが、毎日積み重なると「作業テンポ」や「集中」の阻害になります。
CPUは余っている。詰まっているのはメモリ

CPU
アクティビティモニタ(CPU)を見ると、観測時点で
| システム | 21.10% |
| ユーザー | 22.17% |
| アイドル | 56.73% |
| スレッド / プロセス | 4,822 / 616 |
少なくともこの瞬間は CPUが張り付いている状態ではなく「遅さ=CPU不足」とは言い切れません。
メモリ
一方、メモリ画面はかなりはっきりしています。
| 物理メモリ | 16.00GB |
| 使用済みメモリ | 14.25GB |
| 圧縮 | 6.57GB |
| スワップ使用領域 | 11.72GB |
| メモリプレッシャー | 黄色(高め) |
この状態は、実務的には「メモリが足りないので、SSDに退避(スワップ)しながら何とか回している」状態です。
スワップが 11.72GB まで膨らむと、アプリ切替・タブ切替・スクロールなどの“細かい操作”で引っかかりが出やすい。体感と一致します。
M4 Proにした理由:目的は“最速”ではなく“落ちないこと”
今回選んだのは、Mac mini(M4 Pro、24GB/512GB)です。
“2024年秋モデル”という表記ではありますが、これはM4世代のMac miniを指す世代名であり、現時点の現行世代にあたります。
私がM4(無印)ではなくM4 Proを選んだ理由は、ベンチマークの数字ではなく、
- アプリ切替・入力・スクロールの引っかかりを減らす
- Chrome/Safari+重いWeb(Sheets等)+チャット常駐でも作業テンポを保つ
- Photoshop / Figma / Notion / Dropbox を閉じずに回しても “詰まりにくい” 状態にする
といった、ここぞといったときの力というよりは、普段のレベルを上げる、今後数年は気持ちよく進めるためのものです。
M1→M4 Proへ移行後のレビュー:作業テンポの高速化
ディスプレイや拡張機器、そしてアプリや利用環境は変わらない中、CPUの世代変化、そしてメモリの余力アップという変化、さてどのように変わったでしょうか。
まず体感としてはっきりとわかるのは、マシンやアプリ起動や挙動です。
M1では20秒前後かかっていたPhotoshopの起動は、12秒前まで短縮され立ち上がるようになりました。
この差はベンチマークの数字よりも、日々のテンポに直接効きます。制作の合間に“ちょっと開く”頻度が高いアプリほど、短縮の価値が大きいと感じました。
実測:メモリはM1はスワップ前提、M4 Proは“余力で回る”

| 物理メモリ | 24.00GB(+8GB) |
| 使用済みメモリ | 19.51GB(+5GB) |
| 圧縮 | 4.58GB(-2GB) |
| スワップ使用領域 | 0GB(-11.72GB) |
| メモリプレッシャー | 緑(快適) |
全く同一の使用状況と言えませんが、移管前と同じく常時起動のアプリを立ち上げた状況のもとのデータ比較です。
M1 Mac mini(16GB)では、同時起動の状態でメモリプレッシャーが黄色に寄り、スワップ使用領域は11.72GB まで増えていました。
一方、M4 Pro(24GB)では再起動後30分ほど普段の常駐アプリを立ち上げた状態でも、メモリプレッシャーは緑のまま、スワップ使用領域は 0バイト でした。
この差は、ベンチマーク以上に「アプリ切替・入力・スクロールの引っかかり」が減る理由として説明しやすいと感じています。私のように4K×2枚で、ブラウザ+チャット+Notion/Figma+Dropboxを閉じずに回す運用では、メモリの余力がそのまま作業テンポに直結します。
オプションとして、32GB、64GBも存在していて、資力に物を言わせればもっと快適に余裕ある環境となるのは事実ですが、現状の使用状況を見る限り、費用対効果というところでは24GBでとりあえずはよかったな、と思います。
CPUの処理速度、GPUの処理力もM1からM4になって当然パワーアップしている点は、webページを開く・アプリの反応を待つ、といったところで差が確かに感じられ、キビキビさは文句なしです。

各アプリが必要とするメモリ領域などは今後も基本的に減ることは想定しにくいので、このM4があればまだしばらくはメインに活用できるかと思われます。Mac miniの良いところは、その拡張性。マシンを換えても、ディスプレイ、キーボードだけでなく周辺機器をそのまま使えたり、またはそれらを随時交換していけるという、運用メリットの高いことですよね。
マシン自体への愛着、という点は目減りしますが、これからもしばらく活躍してもらおうと思います。