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【2015総括】2016年のウェブ制作のトレンドが分かる、9つのトピック

早いもので2015年も終わりとなりますが、ウェブ制作業界の話題となったニュースを振り返るイベント、CPI x CSS Nite「After Dark」(29)に参加してきました。

フリーランスともなると会社や同僚などのつながりが少ないため、節目を持って振り返ること機会を持つのはいいことですね。

場所はKDDIウェブコミュニケーションズ セミナールーム。

KDDIセミナールーム。

初めて行きましたがとてもカジュアルで明るいセミナールームでした。

プログラムは、Facebookのコミュニティ「webクリエイターのための情報交換所」に発信された技術トレンドを振り返りつつコメントを重ね、来年の潮流を読み取る、というスタイル。90分の割になかなか濃い内容でした。

その中でも、私の関係する分野で興味深かった点を幾つか取り上げます。

IEを対象とした案件が今後は少なくなると言える流れ

Internet Explorer関連の記事紹介がいくつも見られました。
やはり、より規模の大きなサイト運営や制作をする方々にとってはずっと注目の的というか喉の奥に引っかかった小骨のような存在であったということでしょう。

酒と泪と Edge と IE

Internet Explorerサポートポリシー変更の重要なお知らせ – Microsoft
http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/iesupport/

【注意喚起】 Internet Explorer のサポートポリシーが変更、バージョンアップが急務に:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
https://www.ipa.go.jp/security/ciadr/vul/20151215-IEsupport.html

 

Internet Explorer サポートポリシー変更の重要なお知らせ

Microsoftの公式サポートからIE8がはずれ、IE9もVISTAのみサポートということになりました。故に、IE10以上を対象とした案件が多く増えてくると思われます。
来年度も私もクライアントさんとの環境対応においては、どしどしこう言った新しい流れに合わせていきたいと思います。

読みやすい、分かりやすいデザイン品質について

アメリカ政府によるWeb設計基準が公開されていました。

U.S. Web Design Standards | U.S. Web Design Standards
https://playbook.cio.gov/designstandards/

予算をかけて、デザインや読み易さの設計基準を作る、なんてことを日本の政府はまずやろうとしないかもしれないんですが、スタンダードを作ることの大切さは変わりません。ちょっとこちら、日本語の場合はルールが異なる部分も多いとはいえ、参考にしたいと思います。


 

なぜボケた画像の上の文字は読みやすいの? | DESIGN LAB by tuqulore
http://design-lab.tuqulore.com/textonblurimage/

こちらは最近よく見られる趣向の一つ、ぼかした画像。なぜ使われるのか、非常に論理的に説明されているので是非オススメです。


 

そして、検索品質について、大御所からのガイドラインです。

Googleが検索結果の品質を評価するガイドラインの完全版を公開。 | SEO Japan
http://www.seojapan.com/blog/google-search-quality-raters-handbook-updated-with-mobile-guidelines-local-queries-know-queries

こちらは160ページ超の英文で、僕もまだ読み込む時間を確保できていないのですが、SEO気になる人は検索動向を見て発信する専門家のブログや参考書よりも、先に大元であるこちらを読むほうが有益ですのでオススメです。

cssnite

ウェブサイトのSSL化、HTTPSが今後は基本となる

これは以前から言われていることではありますが、ウェブサイトのSSL化が加速しそうな進展です。

EFF、Webサイトを無料でHTTPS化するプロジェクト「Let’s Encrypt」のパブリックβ公開 – ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1512/04/news106.html

私も新規制作の際はほとんどSSL導入を前提に行っていますが、無料、という流れは増えるのではと思います。特にECサイトでは必須になっていきそうですね。
もちろん認証段階にもよりますが、ドメイン管理会社や、サーバ運営会社の方での囲い込みの一つにもなってもおかしくないかもしれません。

支払い手段の多様化が、もっと容易に。

支払い方法の導入が、もっと簡単にできる流れも加速しそうです。Javascriptを1行埋め込むだけでコンビニ決済できるという方法が、紹介されていました。

オンライン決済「SPIKE (スパイク) 」に コンビニ決済と銀行決済のPay-easy(ペイジー)を追加
http://www.metaps.com/press/ja/270-spike-pay

業界最安値水準、2.95%の決済手数料で24時間365日現金支払いが可能とのこと。多様化するユーザーの行動に合わせた、支払い方法の提供はセオリーですが、本当に多様化してます。

オンライン決済をサイトに組み込むときに代行会社と提携しますが、今は20種類以上の支払いパターンがあるんですよね。

導入費用や方法がより簡易になっていくと、もっとその業種のユーザーに合わせたサービス提供ができるので歓迎です。

ユーザーを知りたい時に役立つ、スマホ利用率のビッグデータ

毎度興味深いデータを提供してくれるyahoo!マーケティングより:

都道府県別スマートフォン利用状況データベース – Yahoo!マーケティングソリューション
http://yahoojp-marketing.tumblr.com/spdb

yahooマーケティング

 

各県、各世代別のショッピングやアプリの利用率、OSの利用率などがグラフで見えて大変興味深いです。提案や企画書にも生きてくるのでは。

実際、ターゲットの予想などを立てる時、意外と予想と異なることなども大いにあるので、役立つと思います。


 

2016年も大きなうねりはあることとはお思いますが、より便利に、簡易に、分かりやすくというのは必然的に改善されていくとは思いますが、多様化する分キャッチアップが大変ですね。

様々なサービルのおかげでWeb制作が身近になる分、設計や情報伝達のノウハウの必用性もいずれ気付くところなので、その時に備えたスキルアップやお客さんへのPRが必用だと思います。

Yossio Nagata
Web Director / designer

沖縄県与那原町在住。ICT企業のウェブ部門担当、事業会社のインハウスデザイナーを経験。2012年より独立し、企業のウェブ制作、運用を専門に展開。 ロードバイクと山とコーヒーにこだわりを持つ。