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iPhoneのパノラマモードを逆方向から撮影する方法

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iPhoneのカメラ機能にはパノラマ撮影モードがあり、個人的には実は一番嬉しい機能かもしれない。
普通のカメラでもそうだけど、どうしてもこの「枠」の中では伝えきれない、おさまりきれない、伝えきれないというときがある。
そんな衝動の行き先としてパノラマモードは想像以上に広く刹那を切り取ってくれる。

iPhoneのパノラマモードへの切替は、iOS 7となってから容易になった。
以前(iOS 6)ではオプションを選ばなければならなかったが、カメラアプリを起動してからすぐに画面上でモードを切り替えられるようになった。
それも左右に他のモードがあると認識でき、横にスクロールしたくなるようなUIをしているから、こういった機能をもっといろんな人が使いたくなるだろう。

パノラマモードは通常、画面に表示されるナビの通りに、iPhoneを縦に持ち、ボタンを押してから撮影したい場所で左から右へとゆっくり動かすことで撮影してくれる。
しかし画面上で、逆方向から、「右から左へ」撮影できることに最近気づいた。

パノラマ撮影を「右から左へ」行なう方法

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iPhoneだけに、実はとても簡単。画面上にあるパノラマ撮影される「枠」情をタップするだけ。そうすると、「左から右へ」と促す矢印が逆を向き、撮影場所を表す「四角」が右端にスッと移動する。
あとはいつもの通りにカメラボタンを押すだけだ。

どんなときに「逆から撮影」を使う?

発見したのは屋外、実に良く晴れた知念岬の海と空を撮影したいと思った時。

午前中だったこともあり、撮影したい部分の右端にどうしても太陽が入り込む。そのまま左から撮影すれば、右まで来たとき太陽の光のためにホワイトアウトし、左部分はくらーくなってしまう。
なんとか海の色を残したいと思って画面上の海や空をタップしてふさわしい光量の規準を探していたとき、偶然発見した。
そして太陽光を考慮に入れたポイントで、右側から撮影することができた。

通常iPhoneのカメラはオートフォーカスなので、画面の中で適切な光のバランスとなるところを探す。
または画面上でタップすれば、その部分にフォーカスした光の量の写真となる。

こんな風に、撮影したい部分のどこをカラーや光のバランスの規準とするかが微妙なときには便利かもしれない。

またはもう撮影する人のくせ、こっちから取った方がなんとなく良いという感覚など。

思ってみると、TVでも映画でも、左から右に画面内での映像は移動することがデフォルトみたいだ。
だからiPhoneのパノラマモードが、基本左から右で撮影するようになっているのはごく自然で標準に合わせたものだ。
しかし、逆からも撮影できる「あそび」部分、機能的な余裕を持たせていることで生まれる作品もあるんだと思う。

 

このときに撮影した写真。知念岬、さんさんビーチ入口より。

このときに撮影した写真。知念岬、さんさんビーチ入口より。

Yossio Nagata
Web Director / designer

沖縄県与那原町在住。ICT企業のウェブ部門担当、事業会社のインハウスデザイナーを経験。2012年より独立し、企業のウェブ制作、運用を専門に展開。 ロードバイクと山とコーヒーにこだわりを持つ。